インプラント治療

インプラント治療は、現在、失われた歯の機能を回復する為の最も効果的な治療法です。
30年以上の臨床データもそろい、手術など治療法もシンプルで確実なものになってきています。
そのため手術による患者様の負担も少なく、インプラント治療はより身近なものとなってきています。
しかし、インプラント治療には、マスコミでリスクが高いと報道されるなど、誤った認識で浸透してしまっています。

なぜリスクの高いイメージがあるのでしょうか？
技術や知識の無い歯科医師が治療を行うというのは問題外です。
しかし、経験もありとても優秀な歯科医師が治療をしても回避できないリスクがあります。
それは、「どんなに治療法が発展してもインプラント体（チタン）が人体にとって異物である。」という根本的な問題です。
そこを突き詰めると、歯科医師ごとに違う見解があり、エビデンスが十分に確立されていないという現状があります。

ではインプラント治療はダメなのでしょうか？
答えは、NOです。
インプラント治療は症例さえ選べば、有効な治療法です。
つまり、歯の無い所になんでもかんでもインプラント治療をすれば良いという事ではなく、リスクの高い症例はやらないという診断が必要なのです。
逆に言えば、「リスクがあるからインプラント治療は絶対にやらない」というのも間違っていると思います。
インプラント治療をせずに、他歯に負担をかけ、結果的に喪失歯が多くなる方がよっぽどハイリスクです。
そのような場合は、インプラント治療を行ったほうが良いのです。
そして、なにより患者様のQOL（Quality of Life：生活の質）を改善できるのであればインプラント治療は非常に優れた治療法なのです。
当院でのインプラント治療は、患者様のQOLと口腔内の状態を十分に話し合いながら、CTなど精密検査をおこない、診断、治療していきます。